こんな人におすすめ!
- いきなり正社員はむずかしそう…何かいい方法はない?
- 正社員で働いてみたいけど、人間関係や業務内容が自分に合わなかったらと不安
- 好きな職種があるけど未経験から正社員にはなれない?
確かに正社員採用が決まったあとに、ギスギスした職場で人間関係が最悪だったら、この先長く勤められるのかと不安になりますよね。
そんな方にこそ、「正社員になる前に派遣で働き、職場の雰囲気が知れる」紹介予定派遣制度がおすすめです。
ただし紹介予定派遣には「デメリット」があり、それを受け入れられないのであれば、「他サービス」を活用した方がいいでしょう。
この記事では「派遣社員」視点のデメリットだけでなく「派遣先企業」「派遣会社」の視点でも解説していますので、ぜひ本文を読み進めてください。
- 本記事の内容
- 紹介予定派遣は正社員転職より採用率が高い
- 正社員を目指しているのであれば「常用型派遣」も選択肢の1つ
- 紹介予定派遣のデメリットに納得できない方は「常用型派遣」がおすすめ
- 紹介予定派遣い強い派遣会社は「テンプスタッフ」
【紹介予定派遣 デメリットの前に】紹介予定派遣とは
紹介予定派遣とは
最終的に直接雇用を前提に試用期間を設け、派遣社員として働く制度が「紹介予定派遣」です。
2000年に正社員雇用を促進するため紹介予定派遣ができるようになりました。
一般的に3ヵ月くらいが多いです。ただし最長6ヶ月間試用期間が設けられます。
期間中に、本人と派遣先企業側の双方が「このまま引き続き一緒に仕事をしていきたい」と合意された時のみ最終的な契約になります。
紹介予定派遣と一般派遣の違い
紹介予定と一般派遣では以下の3点に違いがあります。
- 派遣契約期間終了後、直接雇用になる
- 書類選考や面接がある
- 一般派遣より契約期間が短い
派遣契約期間終了後、直接雇用になる
派遣期間が終わると、派遣社員としてではなく、派遣先企業の社員に雇用が変わります。
一般派遣では社員登用される可能性はありません。
ここが紹介予定と派遣の大きな違いの1つです。
書類選考や面接がある
一般派遣では、面接のみが一般的です。
しかし紹介予定派遣では、直接雇用を前提としているため、審査が厳しくなる傾向です。
そのため紹介予定では、「書類選考+面接」を受けるのが一般的です。
一般派遣より契約期間が短い
契約期間は短く、3ヶ月から最長6ヶ月とされています。
上記期間を終了すると、雇用を延長しない派遣契約終了になるか、直接雇用に移行するかどちらかになります。
一般派遣の場合は原則3年働く制度です。3年を経過したら他の企業を紹介を受け、再び新しい職場で働くことになります。
紹介予定派遣の流れ
紹介予定派遣の流れは以下のステップです。
- ステップ1:派遣会社へ登録
- ステップ2:派遣会社との面談
- ステップ3:仕事紹介を受ける
- ステップ4:派遣先企業と書類選考&面接
- ステップ5:書類選考&面接通過(お仕事開始)
- ステップ6:派遣期間終了(派遣及び派遣先企業双方が合意)
- ステップ7:正式採用
【紹介予定派遣 デメリット】派遣社員のデメリット
派遣元と繋がりのある企業しか紹介を受けられない
一般的な就職活動では、自分で求人を探すことができます。
しかし紹介予定派遣であると、派遣会社を介してしまうため、派遣会社と繋がりのある企業しか選択できなくなってしまうのがデメリット。
つまり結果的に選択肢を狭めてしまいます。
必ず正社員になれる制度ではない
直接雇用を前提とした制度の紹介予定派遣では、正社員以外での”直接雇用”もあります。
企業の中には、
「契約社員」
「パート・アルバイト」
で採用されるケースもあるでしょう。
「こんなはずじゃなかった」
と後悔しないためにも、契約時にしっかり確認しておきましょう。
求人数は少ない
正社員になれると思い、紹介予定派遣で求人さがしをしているけど、希望の求人がすぐ見つからないケースも少なくありません。
なぜなら、紹介予定派遣の求人数は、「正社員求人」や「一般派遣」と比べ少ないからです。
そのため、派遣会社は複数で登録することをおすすめします。
紹介予定派遣を取り扱う会社は、各社で特色が違います。
例えば
- 事務派遣に強い
- コールセンター業務に特化している
- 地方求人が多い
などです。
自分の希望に沿った求人に多く出会うためにも複数の求人であわせて探してみてくださいね。
【紹介予定派遣 デメリット】派遣会社のデメリット
優秀な派遣社員を流出してしまう
優秀な派遣社員は、派遣会社としても手放したくないのが本音です。
そのため、派遣会社にとって直接雇用になるのは痛手です。
また、優秀な派遣社員にするためにかかった労力も考えると、ダブルパンチになると感じることもあるでしょう。
*派遣会社は派遣社員の教育が法律で義務づけられています。
継続的収益を得られる期間が短い
派遣会社は、派遣先企業で派遣社員がはたらくことで、紹介料を受け取る収益構造です。
通常の一般派遣の長期で1社あたり2、3年が一般的です。
つまり派遣会社は、期間が短いと得られる収益が少なくなってしまいます。
なるべく長期で、派遣として働いてもらう方が収益化目的であればベストな選択なんですね。
【紹介予定派遣 デメリット】派遣先企業のデメリット
正社員を紹介するのと同じくらい工数がかかる
一般派遣であれば、採用プロセスは以下のようになります。
派遣会社の選考
派遣先企業での面談(職場見学・顔合わせ)
知らない方も多いかもしれませんが、「派遣社員を派遣先企業が面接(選考)してはならない」と法律で明文化されています。
労働者派遣(紹介予定派遣を除く。)の役務の提供を受けようとする者は、労働者派遣契約の締結に際し、派遣労働者を特定することを目的とする行為をしないように努めなければなりません。
労働者派遣法第26条第7項の一部抜粋
しかし紹介予定派遣は、この法律から除外されており面接(選考)が行われます。
つまり一般派遣で雇用するより、手間がかかってしまうのです。
すぐ辞めてしまうリスクがある
先の見出しで「工数が正社員並みにかかる」とお話ししました。
そんな労力をかけ派遣で雇ったのに、
「仕事が合わない」ことを理由にすぐ辞めてしまうリスクも背負わなければなりません。
派遣で働く側であれば、選択権があって自由に感じますが、雇った側(派遣先)からしたら、なんだか複雑ですよね…
派遣料と紹介手数料の費用がかかる
紹介予定派遣の場合、派遣先企業は派遣会社に対して、通常の派遣料金にプラスして、紹介手数料(職業紹介手数料)の支払いが発生します。
派遣料は、15〜35%が相場と言われています。
大きな負担ですよね。
既存の社員の士気を下げてしまう可能性がある
アルバイトとして入社。下積みを積んでようやく正社員になれ、今のポジション(主任クラス)を任されたのに、紹介予定派遣で入ってきた派遣さんが、ポンっと出し抜いていったらテンション下がりますよね。
もちろん、それ相応の能力や仕事ぶりが評価されて、派遣から一気に正社員になったのなら納得するでしょう。
しかし、「そんなに頑張っていないのになぜ正社員にしたの?」とこれまで働いていた社員から不満が発生すると、会社全体の士気が低下しかねません。
【紹介予定派遣 デメリット】派遣社員のメリット
正社員転職より挑戦しやすい
正社員採用になれば、その後は雇用が守られやすく解雇されづらいため、企業は採用にも慎重になります。
紹介予定派遣は、試用期間を設けているため人材が不適正だと判断したら、雇用しなくて済みます。
ですので
「とりあえず働きぶりをみて判断しようか」
と、紹介予定派遣での採用が決まりやすいです。
有給休暇、社会保険は引き継げる
直接雇用されず見送られた場合、新たな環境で働きはじめるケースでお話しします。
有給休暇の場合
紹介予定派遣で直接雇用にならなかった場合、有給休暇は派遣元から移らないため引き継がれます。
【チェック】
派遣元の雇用が継続する場合、有給休暇も引き継がれる
ただし派遣先に直接雇用された場合、引き継がれないので注意が必要です。
社会保険の場合
社会保険も新たに加入する必要はありませんので安心してください。
ただし、次の派遣先が見つからず、一定期間(1ヶ月以上)働かない状態が継続したときは、社会保険の適用が受けられなくなってしまうので注意してください。
派遣担当のサポートを受けられる
就職活動を1人で行うのって心細いし、全て自分でやらなければならず、大変ですよね。
派遣会社を介して仕事探しすれば、派遣担当がサポートしてくれるので、不安なことを相談できて安心です。
私の場合、派遣先企業へ面談にも同席してくれたので、すごく心強かったです!
未経験の職種にチャレンジしやすい
未経験の仕事に興味を持っているけど、一歩を踏み出すのが怖いと感じていませんか?
紹介予定派遣なら、未経験でも気軽に挑戦できる求人があるのでおすすめです。
派遣先企業のサポート体制がしっかりしているので、安心して働き始められますよ。
例えば、「資格取得促進する学習プログラム」や「キャリアアップのための研修プログラム」などです。
上記のような環境だからこそ、未経験の分野でも不安を少なく挑戦できるはず。
紹介予定派遣制度を利用すれば、今まで出会えなかった職種にも挑戦できて自分の選択肢の幅を広げられますよ。
職場の雰囲気を見てから入社を決められる
「入社が決まった嬉しい反面、人間関係はどうだろう」
「入ってみたら見当違いの業務ばかり振られたら困る」
上記のように採用が決まると同時に、不安も大きくなってきますよね。
紹介予定派遣なら派遣先企業とあなた(派遣社員)双方が納得しなければ直接雇用になりません。
職場で働いてみて、「自分には合わないな」と感じたら、辞めて、新たな仕事を探すことも可能です。
企業としてもミスマッチを防げるので、あなた、派遣先両方にメリットがある制度なんですよ。
【紹介予定派遣 デメリット】派遣会社のメリット
派遣会社のメリットは紹介予定派遣料を上乗せした派遣料が得られることです。
具体的な派遣料は、15〜35%が相場と言われています。
また派遣会社によって人材紹介ができるため、人材派遣と、人材紹介両方の恩恵を受けられるのがメリットだと言われています。
メリット | デメリット | |
人材派遣の場合 | 派遣社員が派遣先企業で働いている間は継続して収入を得られる(継続的収益の獲得) | 派遣社員にかかるコスト(教育訓練など)が大きい(教育コストがかかる) |
人材紹介の場合 | 人材派遣で発生する教育・スキルアップにかかる費用はかからない(教育コストゼロ) | 紹介した人材が紹介先企業と雇用契約を結ぶまで紹介料が発生しない(収入が不安定) |
上記の「人材派遣」「人材紹介」両者のメリットが紹介予定派遣では実現できるため、派遣業界からも注目されています。
【紹介予定派遣 デメリット】派遣先企業のメリット
費用コスト削減につながる
人材を確保するため企業は多額のお金を支払っています。
- 宣伝費用
- 面接や試験にかかる費用
- 採用担当部のための人件費
一般的に人材採用にかかる平均コストは、
新卒で93.6万
中途採用では103.3万円
と言われています。
紹介予定派遣なら、社内の人事担当の負担を軽減し、募集のための広告費を削減できます。
時間のコスト削減につながる
面接や試験、問い合わせ対応など時間的コスト削減も併せて実現します。
ミスマッチを防げる
面接や試験ではみえてこない、普段の働きぶりや人柄は長く会社で働いていく上で、確認しなければならない重要事項です。
派遣で働いている状況の中で、業務や環境への対応力をチェックすることによって、ミスマッチを未然に防ぐことができます。
特にビジネスマナーや対人関係能力を見極められるのは非常に重要だと言われていますよ。
【紹介予定派遣 デメリット】本当に正社員になれる?
結論から伝えると、紹介予定派遣で正社員になれます!
実際にその割合はというと正社員になれる確率は約32%。
10人のうち3人は採用される確率ですね。
【紹介予定派遣 デメリット】正社員採用の確率を上げる方法
紹介予定派遣から正社員になるには、日々の取り組みが大切です。
具体的な確率を上げる方法を解説します。
実績豊富な派遣会社を選ぶ
紹介予定派遣を取り扱う派遣会社は、各社で強みが違います。
自分に適正にあった紹介予定派遣求人があるのか確認しましょう。
まず「複数の派遣会社に登録する」ことをお勧めします。
1つの派遣会社にだけ絞ると、あなたに合った派遣求人が取り揃えられていない可能性も出てくるためです。
次に「登録後の面談」で確認すべきことがあります。
具体的には、
「紹介予定派遣で正社員になった実績の確認」
「得意な業界、職種の傾向」
上記のような内容を面談でヒアリングしておくと、求人を探す際に絞り込みがしやすくなりますよ。
採用面接・書類選考の準備は念入りにする
また選考のため職務経歴書の作成や面接の準備は念入りに行なっておくことをおすすめします。
正社員で採用される気持ちで望むといいでしょう。
私も気持ちはそれくらい強く持っていました。
もちろん派遣会社の担当の方がサポートしてくれるので、わからない部分は積極的に質問してみてください。
正社員として働きたい具体的なビジョンを明確にしておく
派遣に関わらず採用ではビジョンが大切です。
どんなことができるのか
どんな想いで選んだのか
正社員になってどんな働き方を実現したいのか
といったキャリア設計を自分で持つことができると、自分自身も「がんばろう」という気持ちが持てますし、会社で活躍できるでしょう。
試用期間中に信頼構築を図っておく
「◯◯さんとは一緒にこれからも働きたい」
と言われたら、あなたはその派遣先企業で採用される可能性は高いでしょう。
そのために必要なのは、職場での良好な人間関係形成です。
特に難しいことをするのではなく、
あいさつをする
ほうれんそう(報・連・相)をしっかりやる
といった誰でもできる簡単なことを確実にやるのです。
誰でもできることですが、意外とできていない人が多いんですよ。
私の知っている「できる社員」さんは、業務が多忙なのにあいさつは欠かさなかったですし、積極的にコミュニケーションを図っていました。
だから相談しやすかったですし、情報が「できる社員」さんに集まっていました。
そのため大きなプロジェクトのミスに、いち早く気づき、失敗を未然に防いだことがありましたよ。
【紹介予定派遣 デメリット】おすすめの派遣会社
私が実際に利用したおすすめの派遣会社です。
派遣会社 | 総合満足度 | 紹介予定派遣 (2023年9月14日現在) | 営業マン対応・サポート力 | 福利厚生 | スキルアップ | HP |
スタッフサービス | 5.0 | 9,456件 | 5.0 | 5.0 | 5.0 | 【無料】公式HPへ |
テンプスタッフ | 4.8 | 6,563件 | 4.5 | 5.0 | 5.0 | 【無料】公式HPへ |
ウィルオブ・ワークス | 4.5 | 4,087件 | 4.5 | 5.0 | 4.0 | 【無料】公式HPへ |
アデコ | 4.3 | 3,159件 | 4.0 | 4.5 | 4.5 | 【無料】公式HPへ |
パソナ | 4.3 | 1,164件 | 5.0 | 4.0 | 4.0 | 【無料】公式HPへ |
【紹介予定派遣 デメリット】よくある質問
紹介料はどれくらい?
紹介予定派遣では、一般的に年収の15〜35%が相場と言われています。
また派遣期間によって、手数料も変動します。
他に正社員を目指せる派遣の働き方はないの?
常用型派遣(無期雇用派遣)という制度があります。
派遣会社の”社員”になって、派遣会社の取引先企業で派遣として働くのです。
各派遣会社によって、さまざまなスキルアップできるサービスを提供しています。
正社員として安定した収益を得られますし、特定の会社でずっと働く希望のない方にはおすすめの働き方の1つです。
【紹介予定派遣 デメリット】まとめ
派遣社員からみた際のデメリットは?
派遣会社からみた際のデメリットは?
派遣先企業からみた際のデメリットは?
紹介予定派遣で正社員になれる?
結論から伝えると、紹介予定派遣で正社員になれます!
実際にその割合はというと正社員になれる確率は約32%。
10人のうち3人は採用される確率ですね。
紹介予定派遣で正社員になりたい!
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