こんな人におすすめ!
- 転職先に入職したけど、「保育園の方針が合わない」と悩んでいる
- まだ3ヶ月程度しか働いていないのに辞めていいの?
- もし退職するなら、退職理由をどう伝えればいいかも教えてほしい!
たしかに転職して間もない保育園をすぐ辞めてしまうのは、悪いイメージをもたれてしまうかもしれないと不安になりますよね。
とはいえ、このまま働き続けても心身の不調が現れ、働けなくなる危険性もあります。
結論ですが、保育方針が合わないなら転職しましょう!
保育園の方針は変えることは難しいので、自身の保育観を大切にするなら、自分に合った保育観の園を探すべきです。
ただし、早期退職は転職先で悪いイメージを抱かれかねないので注意が必要です。
この記事では、「転職先の保育方針が合わない時の解決策」や「転職先を辞めるべきか判断するポイント」を紹介しています。
保育士から転職歴のあるすみが解説します。
転職先の保育方針が合わないと感じる理由
「集団生活」に対する保育観の不一致
集団生活を最初に学ぶ場所と保育観をもっていたのに、自由に保育させる保育方針の園に転職しまったケースです。
のびのびと自由に育てることを方針に掲げているため、集まって話を聞く習慣は身に付かず、聞きたい人だけ集まる状態になってしまいます。
しかし、人の話を聞く習慣は身につきづらいですよね。
保育の現場では、たくさんの子どもが一緒に生活しています。
集団行動の大切さは早めに学ぶことは、大切なことですよね。
しかし、園の保育方針は真逆です。
これでは働いているのが苦しくなってしまいます。
少人数で関わる保育方針
少人数で関わる強い保育方針のある園に転職しまったケースです。
例えば食事の際に、3〜4人ずつ食事を取らせ、関わる子どもの数を制限します。
しかし、その間食事を取れない子どもが何人も出てきて、食べられないことで泣いてしまう子も出てくるなど悲惨です。
最後の方に食べる子は、最初の子が食べてから1時間後の子もいるような状態…
もちろん少人数で関わることも子どもの発育に与える影響は強く、大切なことです。
しかし、ご自身の保育観と合わないと、毎日食べたくても食べられない子どもの姿をみるのは辛く感じてしまいますね。
子どもに対して否定的な言葉を使わない
保育方針として決して悪くない方針だと感じる人もいますよね。
とはいえ、子どもに「ダメなことはダメ」と教える時は、必ずあると思います。
子どもを叱った後に「ウチではなるべく否定的な言葉を子どもに言わないで」と主任から言われてしまうなど指導されることも…
伝える言葉選びは大切です。
しかし、伝えるべきことはしっかり伝えたいと考えている保育士さんもたくさんいます。
否定的な言葉を使わずに、間違った言動を正す指導は難しいですね。
転職先の保育方針が合わない時の解決策
ここまで保育方針が合わなくなる理由について解説してきました。
保育方針が合わないのは、本当につらいと思います。
どのような方法で解決していけばいいのか、私の経験を交え解説します。
ステップ1:保育園の方針(保育観)は入職した際の説明と、今で違いはあるのか
保育園の方針を採用面接や、入職当初の説明で聞きますよね。
その時の話と現状の園の保育方針は合致していますか?
もし、説明の時と異なるようなら、「話と違う」状態です。
ステップ2:自分の保育観と保育園の方針を分析する
次に「歩み寄れる可能性はないか」探ってみましょう。
それには自分の保育観を明確にし、今働いている園の保育方針と合わせられる部分、合わせられない部分を紙に書き出すなどして、把握します。
自己分析は重要な作業なので、必ずチェックしてください。
ステップ3:違いがあった場合、保育観を合わせることができるのか
分析した中で、合わせられない部分があまりにも多いなら、それは危険信号ですよ。
このまま居続けると、保育方針が合わないことで心身の不調をきたす恐れがあるからです。
ステップ4:違いを理解した上で、今の職場で働き続けることを選べるのか
保育観を合わせられる項目の方が多いのであれば、今の保育園で働き続ける努力をしましょう。
辞めること自体、大変なことで労力を使います。
辞めない選択を選べるのであれば、そちらを選択した方がいいですよ。
ステップ5:それでも合わないなら「早期退職」を検討する
それでも合わない、合わせようとすると自分自身の保育観が崩れてしまう。
上記の方は、「早期退職」を選ぶべきです。
このまま続けてもいつか辞めざるおえない状態になってしまいます。
最悪、働ける状態でいられないことも…
だからこそ、辞める選択肢は決して間違いではありません。
私の転職体験談は「保育士からOL転職した方法を徹底解説【異業種転職したい人必見】」の記事を読んでください。
【転職先の保育方針が合わない】早期退職するデメリット
早期退職するデメリットについて解説します。
転職活動で悪い印象を持たれる可能性がある
早期退職すると必ずなぜ辞めたのか聞かれます。
この質問をするのは、転職者に何かしら問題あるのか探っているからです。
もちろん、転職者ではなく前職の会社に問題があるケースも少なくないでしょう。
しかし、採用側からすれば「曰く付き」の求人者は採用したくない気持ちがあります。
そのため転職活動で初めから悪い印象を持たれてしまう可能性があります。
辞める職場でのイメージが悪くなる
辞める意思表示をしたら、急に周りの対応が変わった
辞めた後も自分の悪い噂を耳にする
上記のケースはよくあります。
辞めるまでの間「園に居づらい」状況になりますし、辞めた後も「辞める職場」と接点を持つようなら、悪い噂を流されてしまう可能性もあります。
全く関係性をもたず、生活できる職場に転職できるなら問題ありません。
しかし、接点を持ち続けないといけないと、嫌な思いをするかもしれません。
再就職できない可能性がある
早期退職しても必ず転職ができる保障はありません。
もし辞めたい気持ちが先行しすぎて、早期退職に踏み切ろうとしているなら、立ち止まった方がいいですよ。
ある程度の見通しがたった状態で、転職を検討することをおすすめします。
具体的な手順は「転職先の保育方針が合わない時の解決策」の見出しを見てください。
【転職先の保育方針が合わない】早期退職するメリット
保育方針に縛られず、自分の保育観で働ける
保育園の方針は園長の考え方が変わらない限り、変わりません。
つまり園に残り続ける限り、ずっと保育観の不一致に悩まされ続けます。
他の園へ転職すれば、自分の保育観と合った場所で働ける可能性も出てきますよね。
自分を押し殺して働き続けるのは、身体に悪影響ですよ。
子どもへの接し方も変わる
自分がやりたい「保育」ができているからこそ、活き活きと働けますよね。
心の底から、活き活きと働いていると子どもにも伝わるものがあります。
逆に、苦しい気持ち、疲れを感じながら働いていたら、「先生、大丈夫?疲れているの?」と心配されてしまいますよ。
あなたの活き活きとした姿が、子どもに良い影響を与えます。
だからこそ明らかな保育観の不一致があるのなら、転職すべきなのです。
心身の不調が回復する
辞めた職場のストレスがひどく、心身の不調が出現していた方は、辞めることで不調の回復が期待できます。
ストレスの原因を取り除けたからです。
しかし、自身にかかっていたストレスの度合いや、種類によっては心に深い傷を負い、すぐ回復しないケースも少なくありません。
どれくらいの時間で不調が回復するかは、人それぞれで異なりますが、早期退職することで不調は回復傾向になります。
自分らしい働き方に再挑戦できる
上記のような方は、辞めたことで新たな挑戦ができるようになります。
私は、大勢の子どもを1人で見なければいけない責任感に押しつぶされてしまい、保育士から事務職のOLへ転職しました。
今はフレックス制度のある職場で、自分の好きな時間で働くことが可能です。
リモートワーク可能なので、自宅で仕事する時もありますよ。
転職することで、自分のライフワークに合った働き方が実現できるようになりました。
働きやすい転職先に出会える可能性がある
今の職場環境(人間関係や労働環境)に問題を感じているのなら、退職することで働きやすいホワイトな職場に転職できる可能性があります。
保育園は1つではありません。
保育園の数だけ、出会える職場環境は存在します。
もちろん、今の職場より劣悪な環境もあるかもしれないので注意が必要です。
しかし、しっかり自己分析をし、転職サポートを受けながら転職活動すれば、きっと良い職場に出会えるはずです!
【転職先の保育方針が合わない】退職理由の伝え方
退職する意向を伝える際は、「新しい職場でチャレンジしたい」などポジティブな理由を伝えましょう。
たとえ「今の職場が嫌だから」が本音でも、「◯◯保育園(今の職場)で学んだことを次の職場でも活かしたい」と、前向きな理由を伝えることで辞めることを納得してもらえる可能性は高まります。
伝える順番は、直属の上司やリーダーへ、その次に園長へ伝えるようにしてください。
順番を誤ると反感を買うおそれがあるかるため注意が必要です!
【転職先の保育方針が合わない】保育園の選び方
ブラック保育園の代表的な特徴を以下に列挙します。
- サービス残業が多い
- 有給休暇を消化できない
- 人手不足が常態化している
- 仕事に必要なものを自腹で買わせる
- 職員がよく入れ替わる
上記のような保育園に勤めてしまうと、消耗してしまいます。
そうならないためにも、保育園選びではブラック保育園を避けて選ぶべきです。
「ブラック保育園かどうか自分で判断できない」
上記の方ような方は、保育士専門の転職エージェントを活用してください。
【転職先の保育方針が合わない】辞めた方がいいか見極めるポイント
転職先の保育方針が合わない場合、辞めるべきかどうかを判断する重要なポイントは以下のとおりです。
- 方針の不一致の程度:根本的な違いなのか、妥協可能な範囲なのか
- コミュニケーションの可能性:上司や同僚と率直に話し合えるか
- 改善の見込み:方針変更や自身の適応に余地があるか
- キャリアへの影響:長期的な成長やキャリアプランと一致するか
- 総合的な職場環境:方針以外の面(人間関係、待遇等)に満足しているか
- 退職のタイミング:年度途中の退職を避けられるか
これらのポイントを慎重に検討し、総合的に判断することで、適切な決断を下すことができるでしょう。
【転職先の保育方針が合わない】辞めない方がいいケース
転職先の保育方針が合わないから辞めないケースは以下のとおりです。
短期間すぎる
短期間で辞めるのはおすすめしません。なぜなら、次へ転職する際に印象が悪くなるからです。
たとえば早期離職していると次の職場へ行ってもすぐ辞めてしまうのでは?と疑問を持たれてしまいます。
不安を与えないためにも、短期間で退職は避けましょう。
人間関係は悪くない
理想と現実のギャップに悩むこともあるでしょう。
そのような時で、特に人間関係が良い職場なら、辞める前に考えてみてください。
なぜなら、良い人間関係は保育士にとって、そして子どもたちにとっても大きなプラスになるからです。
良い人間関係だと、以下のようなメリットを受けられます。
- 相談しやすい雰囲気
- 活発な意見交換
- ストレスの軽減 etc…
保育方針に多少のズレがあっても、良い人間関係の中でなら、工夫や改善を重ねながら、自分らしい保育を実践していける可能性があります。
ですので、一旦踏みとどまることをおすすめします。
改善の余地がある
保育方針に違和感を感じても、上司や同僚に相談して改善の余地がある場合は、辞める前にその可能性を探るべきです。
例えば、職員会議で意見を述べたり、園長に直接話したりすることで、自分の意見が反映されるケースがあります。
もし、上司があなたの意見を受け入れてくれ、職員会議で議題に上げてくれたとしたら、方針が改善され、働きやすい環境になる可能性もあるでしょう。
ですので、改善の余地がある場合は、辞めるべきではありません。
【転職先の保育方針が合わない】辞めた方がいいケース
保育方針が合わない場合で、辞めた方がいいケースを紹介します。
パワハラ・いじめ・無視される
例えば、以下のような内容です。
- 子供の前であなたのことを強く叱責する
- 園長先生から人格否定されるような言葉を浴びせられる
- あなたが質問しても無視される
- 挨拶をしても無視される
上記のような行為は、人格を否定する行為に当てはまります。いくら、あなたが「保育士として成長したい」と考えていても、やりがいを搾取されるだけです。
すぐにでも転職を検討することをおすすめします。
保育観が明らかにかけ離れている
保育観が明らかにかけ離れた状態で働き続けると、精神的に病んでしまう可能性があるため辞めた方がいいケースに該当します。
例えば、
- 園長先生の考え方に共感できない
- 園の方針と自分の保育観が合わない
- やりたい保育ができない
といった状況です。
このような場合、すぐに精神的に病んでしまうということにはならないかもしれません。
しかし、自分のやりたい保育と違うことを続けるのは、精神的な負担が大きいですよね。
「これって本当に子どものためになっているのかな?」
「意味があるのかな?」
上記のように、疑問を抱えながら仕事をするのは辛いものです。
ですから、この場合も、転職を検討することをおすすめします。
メンタルの不調をきたしそうになっている
- 最近、仕事へ行きたくても気持ちが落ち込んでしまい、仕事へ行くのに何時間もかかってしまう
- 好きなことも楽しめなくなった
このような状態はメンタルの不調が表面化している状態です。特に、「自分のために叱責してくれている」と勘違いしていて、実はパワハラやいじめの被害を受けている場合は注意が必要です。
なぜなら、パワハラやいじめの被害を受け続けると、精神的に病んでしまい、仕事ができなくなってしまう可能性があるからです。
また一度精神的に病んでしまうと、次の仕事を探すのも難しくなってしまうかもしれません。
ですので、「自分の心の悲鳴」にいち早く察知できるよう、心に耳を傾けておきましょう。
【転職先の保育方針が合わない】保育士が転職する際の注意点
保育士の転職を考える際、新しい職場の保育方針が自分に合うかどうかは重要なポイントです。せっかく転職しても、保育方針の不一致で悩むことになっては、本末転倒ですからね。そこで、転職する際の注意点を3つ紹介します。
退職した理由はハッキリさせておく
保育方針が合わないと感じて転職を考えるなら、具体的にどんな点が合わないのかを明確にしておきましょう。単に「合わない」では曖昧です。園の方針と自分の保育観の相違点を整理し、面接でも説明できるようにしておくとよいでしょう。
例えば、以下のような相違点です。
- 園の方針が安全面を最優先するあまり、子どもの冒険心や挑戦する気持ちを抑えてしまっている
- 園では外遊びよりも室内遊びを重視しているが、本当は子どもたちにもっと自然と触れ合ってほしい
- 遊びを通した学びを重視しているのに、園では早期教育に力を入れ、詰め込み式の指導を推奨している
上記のように考えているなら、その点も相違です。相違点を明確にしておくことで、転職先でも同じ悩みを抱えないために、自分に合った園を選ぶ基準になるでしょう。
転職活動は周囲に伝えない
保育方針の不一致で転職を考えている場合、職場の同僚や上司に相談するのは避けた方が無難です。
自分の保育観を理解してもらえない可能性もありますし、転職がうまくいかなかった時に居づらくなるかもしれないからです。
園の方針を変えることは難しいので、まずは園外の相談相手を探すとよいでしょう。
退職は3ヶ月前に伝える
保育方針が合わないからと言って、突然辞めるのは避けましょう。園には子どもたちへの影響を最小限に抑える配慮が必要です。
3ヶ月前には上司に転職を伝え、後任の保育士が見つかるまでは、これまで通り誠実に仕事に取り組む姿勢を見せることが大切です。
なお、保育士の転職は年度が変わる4月がベスト。ですので、年度末に退職の意向を伝えられると園に配慮した転職ができるでしょう。
【転職先の保育方針が合わない】まとめ
転職先の保育方針が合わない理由は?
転職先の保育方針が合わない時はどうすればいい?
保育園を早期退職したいけど、悪いことあるの?
早期退職するメリットは?
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